断捨離VS防災備蓄 減らしたいのに増えていく我が家のリアル
断捨離で物を減らしたいのに、地震やコロナ対策で水や食料、簡易トイレなどの防災備蓄が増えてしまう。
スッキリ暮らしたい気持ちと備える安心の間で揺れた我が家の話です。
本当は、少しずつ物を減らしてスッキリ暮らすはずでした。
終活も意識して、大きな家具から手放し、順調に断捨離を進めていたのです。
でも、地震と新型コロナウイルスが状況を一変させました。
1978年の宮城県沖地震、そして2011年の東日本大震災を経験。津波には遭いませんでしたが、電気・ガス・水道が止まり、自宅避難をしました。特に水の確保が本当に大変でした。
「次に大きな地震が来たらどうする?」
そう考え始めたら、物を減らすどころか、防災備蓄がどんどん増えていったのです。
断捨離と防災備蓄のはざまで揺れる、わが家のリアルな体験を書きます。
断捨離よりも防災備蓄を優先
我が家は「断捨離より防災備蓄を優先」する選択をしました。
宮城県は地震が多い地域で、実際にライフライン停止を経験しているからです。
東日本大震災のとき、自宅は倒壊せずに済みました。しかし、水が出ない生活は想像以上に厳しかった。給水所に並び、ペットボトルのありがたさを痛感しました。
その経験から、最低7日間分の備蓄を目安に準備してきました。少し落ち着いたら別の場所に避難しようかと考えていました。
しかし新型コロナウイルス流行で考え方が変わります。感染したら2週間自宅待機という話が出たとき、食料を多めに持たざるを得なくなりました。
新型コロナウイルスの経験を経て、避難所のキャパシティ不足や感染リスクが浮き彫りになりました。
私の場合、少し落ち着いたら別の場所に避難と考えていましたが、新型コロナウイルス流行の時期は「2週間は自宅から一歩も出ない」つもりで備えていました。感染症で2週間の自宅待機が求められた時期、食料の備蓄がなくて困る声を多く聞きました。
それを教訓に、レトルトのおかゆやカレー、日持ちするお菓子など、最低でも7日〜14日分をストックしました。
現在は14日分の食料品の備蓄はしていませんが、10日間くらいの備蓄はするようになりました。これは地震対策だけでなく、自分が急に体調を崩して買い物に行けなくなった時のためでもあります。
腰痛で出かけられなかったとき、すぐ食べられるレトルトおかゆやカレーなどで助かりました。
最低でも停電時でもすぐ食べられるレトルトおかゆ、日持ちするお菓子はあったほうがいいですね。
水の備蓄は最優先
防災備蓄で最優先すべきは水です。
食料よりも、水が止まるほうが深刻だからです。
東日本大震災の時、水の確保に苦労したからです。近所の学校にくる給水車は2台、かなりの人が集まるので水をもらうのは難しいと思いました。
水が出るところまで歩いていき確保していました。水を備蓄していないとかなり大変なのがわかりました。
現在、ペットボトル水を4ケース保管しています。本当はもっと欲しいですね。でも置き場所がないため、これが限界です。
期限が切れた水も捨てずにとっておいています。期限が切れた水は生活用水として使えるからです。
期限が切れた水は箱で外に保管しています。
木造戸建ては地震の影響を受けやすいです。すぐに別の場所に避難できるとは限りません。自家用車もないため、バスが止まれば移動も困難です。
「とりあえず水がある」という安心感は、精神的にも大きいです。
最低限の防災備蓄をするなら、まず水から確保すべきです。
水の確保ができれば食料の確保に専念できます。
トイレ問題は想像以上に深刻
断捨離でスペースを空ける最大の目的は、「水」と「トイレ用品」を置く場所を作るためです。
断水した際、最も困るのは飲み水以上に「排泄」の問題です。東日本大震災の際、水がなくてトイレが流せず、不衛生な環境で体調を崩す人を大勢見ました。簡易トイレは1日5回分×人数分×14日間となると、かなりの体積になります。これを見越したスペース確保が、命を繋ぐことになります。
我が家では、期限が切れた水を生活用水として保管しています。
さらに、簡易トイレ2週間分に加え、臭い対策として「猫砂」と「防臭袋」を大量に用意しました。これらは玄関近くの居間に置いています。
なぜなら、過去の震災で我が家の壁が崩れたり家具が倒れたりした際、最も安全で荷物を運び出しやすかったのが、この場所だったからです。部屋は少し窮屈に見えますが、「2週間は戦える」という安心感には代えられません。
トイレと水の備えは、自宅を「シェルター化」するための必須項目。スペースの優先順位をここに全振りしましょう。
断捨離のターゲットは「重い家具」!軽量・折りたたみへの買い替え
断捨離で本当に捨てるべきは「生活必需品」ではなく、大きくて重い家具です。
木造一戸建ての場合、地震による家具の転倒が命取りになります。
また、重い家具が多いと掃除や片付けが億劫になり、結果的にモノが溜まります。
一方で、折りたたみ式や軽量な家具に変えれば、いざという時に一人で屋外へ運び出すことも可能になり、避難の妨げにもなりません。
私は大きな箪笥や重厚な木製テーブルをすべて処分しました。
代わりに導入したのは、アルミニウム製の軽量デスクや、必要がない時は畳んでしまえる椅子です。
唯一、冷蔵庫は「備蓄拠点」として大型のものを残していますが、それ以外は「1人で持てるか」を基準に選び直しました。
これにより、地震で揺れても倒れてくるものが激減し、掃除もしやすくなるという、断捨離のメリットも享受できています。
また、自宅を解体、引っ越しをすることを考えると軽い家具に変えておくことで楽になります。
家具を軽くすることは、部屋を広く見せるだけでなく、災害時の「生存率」を上げること。これこそがハイブリッドな断捨離術です。
「外で寝る」という選択肢を。テントと寝袋がもたらす究極の安心
家の中が絶対安全とは限らない今、アウトドア用品を「防災用」として備蓄に加えています。
強い地震が来た際、築50年以上の木造戸建てだと家が無事かどうかわかりません。
万が一家が倒壊して家にいられない場合、夜道を避難所へ向かうのも危険で不安に思いました。
そんな時、庭や駐車場にテントを張って一時的に夜を明かせる装備があれば、選択肢が広がります。
津波の危険がある場所は別ですが、自宅避難ができるエリアは、避難所開設も早くないかもしれません。
自家用車がない私のような環境では、自力で構築できる「仮住まい」が生命線になります。
私はアウトドア派ではありませんが、防災のためにあえてワンタッチテントと寝袋、簡易マットを新調しました。
さらに、トイレ専用の小型テントも用意しています。
これらはクローゼットの奥ではなく、最も揺れに強い玄関横に配置しています。
夏場のコンテナ保管は熱で劣化するため、室内保管が鉄則。収納スペースは取りますが、これがあるおかげで「家がダメになっても、外で朝を待てる」という心の余裕が生まれました。
アウトドアが趣味ではない人でも築古木造戸建ての場合は、夜に外に避難しないといけないことを考えて一時避難用のテントなども確保しておくことをおすすめします。
断捨離で空いたスペースには、この安心感を詰め込みましょう。
冷蔵庫は大きくてもよい!中高年を支える最強のアナログ備蓄基地
「ミニマリストなら冷蔵庫も小さく」という定説に惑わされず、中高年こそ大型冷蔵庫を最大限に活用すべきです。
大きな冷蔵庫は、停電時でもある程度の保冷力を維持します。
また、コロナ禍や腰痛などの急な病気で買い物に行けない際、冷凍庫にあるストックが命綱になります。
無理に中身を減らすのではなく、「ローリングストック(使いながら備える)」の拠点として活用するのが正解です。
以前、腰を痛めて1週間ほど全く歩けなくなった際、冷蔵庫に冷凍食品や作り置きがパンパンに入っていたおかげで、誰の助けも借りずに乗り切ることができました。
出張が多い、家を空けることが多い人は別ですが、年をとればとるほど、冷蔵庫での備蓄の大切さがわかりました。
緊急時に、自分の家の中に食糧があることの強さを実感しました。
うちのエリアはネットスーパーの配達範囲から離れていることが多く活用できません。
冷蔵庫は「電気を使うアナログな倉庫」です。断捨離の対象からは外し、中身の管理に知恵を絞りましょう。
冷蔵庫は、あなたを守る「食料貯蔵庫」。
中身をスッキリさせることよりも、常に「1週間分入っているか」を確認する方が重要です。
まとめ:スッキリ暮らすのは「命」があってこそ
断捨離をしてすっきりしたい気持ちもあります。
宮城県沖地震、そして東日本大震災。あの揺れを経験した私たちが、モノを減らしたいけれど増やしてしまうのは、水と食料の確保が大変だったからです。
地震が多い地域では、防災備蓄を無視できません。
・水は最優先で確保
・簡易トイレは2週間分
・食料は最低1週間分
・家具を軽量化する
・完璧なミニマリストは目指さない
「物を減らすこと」よりも「生き延びる準備」を優先する。
断捨離VS防災備蓄の答えは、
人それぞれですが、経験者として言えるのは、
まずは水とトイレを。
そして、大きな家具から軽くする。
スッキリした部屋も大切ですが、
安心して暮らせる備えのほうが、今のわが家には必要でした。
これが、私がたどり着いた「防災×断捨離」のハイブリッドな答えです。
備蓄は、あなたと家族を守るための「鎧」であり、「お守り」です。
まずは、水とレトルトのおかゆ、そして数日分の簡易トイレ。この3つを確保するところから始めてみてください。部屋の見た目よりも、心の平安を優先する。そんな「ちょうどいい」断捨離が、これからの私たちには必要です。